徒然雲峰上記 | |||||||||||||
決して怒らないと決めて14年が経過した。 残念ながら、13年と3ヶ月目に怒ってしまった・・・。完全なる敗北である。 言い訳をするつもりはないが、分析をしてみたい。 私は立場上いろんな方から攻撃を受ける。まあ、それはいくらでも受け流せるが、ある人物の執拗な攻撃に切れてしまった。その人物は非常にレアなキャラの持ち主で、人生の中で二人目の自己愛性人格だった。自己愛性人格の特徴を上げると・・・ ① 自分の重要性および才能についての誇大な,根拠のない感覚(誇大性) ② 途方もない業績,影響力,権力,知能,美しさ,または無欠の恋という空想にとらわれている ③ 自分が特別かつ独特であり,最も優れた人々とのみ付き合うべきであると信じている ④ 無条件に賞賛されたいという欲求 ⑤ 特権意識 ⑥ 目標を達成するために他者を利用する ⑦ 共感の欠如 ⑧ 他者への嫉妬および他者が自分を嫉妬していると信じている ⑨ 傲慢,横柄 ・・・こんな特徴がありこの中の五つ以上に該当していて、誇大性,賞賛の要求,共感の欠如というパターンが持続して、成人期の早い時期にこの特徴が始まっていれば自己愛性人格と認めることができる。まあ、実際、成人の早い時期にこの症状が確立されたかどうかは知る由がないので私は断定する立場にはないが推定はできる。 五つ以上の特徴に該当する人は生涯で二人目だが、四つ以下に該当する人は私を含めて無数にいる。 今回、自分に負けてしまった敗因を分析すると、自分の中にある自己愛性を相手に投影してしまって、自分が捨てようとしている自己愛性に気づいたことへの苛立ちだったように感じる。あまり認めたくはないが、自分の自己愛性が自分の人格を攻撃しているようで、腹が立つのだ。昔に考察した通り、自分を傷つけられたら怒る・・・、もしも、傷つく自分がいなければ怒らない・・・、ただそれだけである。 「人は鏡」とはよく言ったもので、相手に写った自分が自分の自尊心を傷つけて腹が立ったような状態だった。 自分の中にある自己愛性に気づいて、自分を正せばいいのだということに気づいた。 そして、切れてしまって挫折した日の夜、無性に坐禅をしたくなって、呼吸を整え、心を空っぽにして静かに坐りたくなり、そのようにした。少しだけ自分を取り戻せた気がした。今度こそ怒りを放棄してしまおうと誓った。 #
by gonsyo
| 2023-02-14 23:23
| 怒らないこと
令和5年2月26日(日)10:00~ と 13:00~ ルルサス2階の会議室にて
コミュニケーション能力の磨き方講座を開催しました。 使用したスライドを以下にアップしておきました。 https://drive.google.com/file/d/1s6ys3U7SX7cQ3jeVjWRuB7EnsJcuo8FP/view ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() #
by gonsyo
| 2022-12-25 03:10
| ヒューマンスキル
山口経済ジャーナル(Yジャーナル)さんに載せてもらっているコラム 「まじめな人材からおめでたい人財へ」 です。 コラム: まじめな人材からおめでたい人財へ 第1回(2022年10月) タイトル: 日本人ってケチですか?
私は「日本おめでたい人協会」略称JOHA(Japan Omedetai-Hito Association)という会を冗談ででっち上げて、会長を自称しています。この会を名乗ってから20年くらい経ちました。Facebookにもこの肩書を載せています。ベトナムのハノイ工科大学にいた当時、この肩書を見た学生が、「おめでたい人って可哀想な人のことですか?」と聞かれた時には回答に困りました。そんなある日、ハノイのある勉強会の終了後の打ち上げでJOHAの話をしたら大いに盛り上がってその時の参加者が会員になって、定期的に飲み会を開くことになりました。その時におめでたい人の定義をみなさんで考えました。 「おめでたい人とは打算で行動しない人」としました。そして、会の目的は「おめでたい人」という言葉を褒め言葉にすることで、これは私が会長を自称し始めた時から変わりません。実は、青年海外協力隊でフィリピンにいた当時、現地の人達を「オメデタイ人」だと思っていた頃がありましたが、このおめでたさが実は幸福の本質だと気づいて、「オメデタイ奴」と蔑む日本人が不幸に見えてきました。私はその不幸な日本人の代表でした。 坂本竜馬も維新の志士達も現代の尺度で考えたらおめでたい人ですが、それ故に歴史を変えられました。歴史や社会を変えられる人達は例外なくおめでたい人で、オメデタイ奴ではありません。 33年前に新婚旅行で初めてカナダに行った時に多くのレストランではパンが食べ放題でした!当時の日本でご飯お替り自由を見たことがなかったので寛容な「おめでたい」レストランが多いと思いました。では、無償のボランティアや地域活動、自治会役員、等はオメデタイ奴でしょうか?こういう活動はおめでたい人財によってなされます。しかし、無償の活動を忌避することの多い日本はケチな人が多いのでは?と私は感じています。 ![]() コラム: まじめな人材からおめでたい人財へ 第2回(2022年11月) タイトル: マジメって何?
マジメ・・・。通常、良い意味で使われていますが、これは人格を否定する言葉でもあるということをご存知でしょうか?マジメであるが故に融通が利かないという短所を指しているのが理由です。真面目に仕事や生活をするというのは大事ですが、「マジメな性格」というのは意味が違います。「誠実で真摯な性格」と言い換えましょう。 ちなみに、コンピュータは超マジメです!!それが利点でもありますが、自発性がなく創意工夫もできないという欠点があります。だから、自発的な改善も成長も望めません。そして、コンピュータは間違いも起こしません。もしも間違っている場合、それは設計や製作をした人間が間違っています。 今は人工知能(AI)が流行っていますが、不完全な人間の真似を超マジメにさせられています。でも、所詮はコンピュータなのでマジメな性格は変えられず、自発性も創意工夫もなく、感情がないので情熱もありません。そして、意味が解っていません。AIを東大に合格させるプロジェクトで明らかになったのは、AIは意味が理解できないそうです。意味とは一体何でしょう? 例えば、コンピュータが賢くなって、東大に合格できたとしましょう。その時に東大に合格した意味というのがコンピュータには解りません。言葉の意味、問題の意味、現象の意味、目的の意味、存在の意味、・・・何も解りません。意味とは本質なので、コンピュータは本質を知ることもできません。また、本質とは抽象であるため、それを取り扱うこともできません。残念ながら抽象を取り扱えるのは不完全な人間だけなので、そこに人間のアドバンテージがあります。 そこで、おめでたい人の出番です。おめでたい人は打算で行動しないので、打算を越えた本質が見えています。なので、維新の志士のような情熱に満ちたおめでたい人財が世界を変えられます。 ![]() コラム: まじめな人材からおめでたい人財へ 第3回(2022年12月) タイトル: やればできますか?
「やればできる」と人は言いますが、やらない人/やれない人が多いのはいつの時代でも大きな問題です。1ヶ月かかる仕事を1日でやって欲しいと言われて「無理!」と即答するような人です。無理かどうかはやってみなければわかりません。例えば、チョコレートを100回温めて、100回溶けたとしても101回目は溶けないかもしれません。 実際にやってみなければ未来はわかりません。それがおめたい人達の基本的な思考パターンで、小さな可能性を漏らさずに信じられるような素直さがあります。それで、信じたことが実現します。でも、凡人は小さな可能性を信じていないので、おめでたい人を「オメデタイ」と蔑みます。 新しいことに挑戦しない人はできない理由をいくつも考えています。できない理由を考えるのは簡単だからです。おめでたい人はできる方法を考え続けます。しかし、それは非常に難しいことなので、考えるのを一旦止めて、まずは試してみます。 イノベーションを起こせる経営者とそうではない経営者には五つの違いがあるそうです。その五つの中に実験が大好きという特徴があります。エジソンもそうだったようで、「私は一度も失敗したことがない。成功しない方法をたくさん発見した。」という名言を残しました。 おめでたい人は考えるのと同時に実際に試してみます。それで成功しない方法をたくさん見つけます。しかし、不寛容な世間はそれを許しません。なので、寛容・寛大な環境を創ることこそが現代のおめでたいリーダーに求められている「やればできる」ことです。今の日本に一番必要な環境は寛容・寛大な空気です。そういう環境はトップダウンでやるべきことです。だから、責め心に満ちた不寛容で煙った空気を換気するために、高い位置の窓をたくさん開けて、風通しを良くするおめでたいリーダーになりませんか? ![]() コラム: まじめな人材からおめでたい人財へ 第4回(2023年1月) タイトル: どんな覚悟ですか? やればできるのですが、やれないこと/やらないことはたくさんあります。その代表例は「面倒くさい仕事」です。そういう仕事はやればできます。少なくとも頭では解っているはずです。でも、やりたくない・・・。なぜなら面倒で面白くないからです。面倒くさい仕事とはややこしくて楽しくないことに時間を取られることです。自分の行く手を阻み、自由を奪ってしまうことではないでしょうか?一般的な面倒くさい仕事に対応するためには覚悟が必要です。覚悟とは苦難を受け入れる決断を下すことです。それには喜んでやる覚悟と嫌々やる覚悟があります。 先日、青年海外協力隊のOB会で、いざ途上国に出る際に覚悟したことは何ですか?と聞いてみました。私の場合、フィリピンに行くということで合格通知をもらってから、3日くらい眠れず悩んだ末に覚悟を決めて承諾書にハンコを押しました。ところが他の人は悩みもせず、喜んでハンコを押したそうです。喜んでやる協力隊か、覚悟の必要な協力隊か、私の協力隊は喜んでやる仕事ではなかったようです。でも、今は協力隊に行って良かったと思っています。 面倒くさい仕事を覚悟して嫌々やることにしてもいい結果は出せません。いい結果が出ないから、次の面倒くさい仕事はもっとつまらなくなってもっと非道い結果になります。 おめでたい人は面倒くさい仕事の先が見えているかのように楽しく仕事をします。次回からはもっと楽しく早く終わります。それで、少しずつ成長しながら、他の人の役に立って、褒められて、必要とされて、愛されます。 実は面倒くさいことはアイデアを発見するための絶好の機会です。それを成し遂げれば、他の人から感謝されて、信頼が築けて、成長できます。それなのに、ほとんどの人が機会を逃しています。おめでたい人はそれを逃さないので自発的に成長します。 ![]() #
by gonsyo
| 2022-12-01 10:10
| ヒューマンスキル
人生の品質を考える上でのコミュニケーション能力の磨き方についてセミナーをやる予定でしたが 体調不良のため中止しました。 会場まで来られた方、大変ご迷惑をおかけいたしました。 やる予定だったスライドは・・・ https://drive.google.com/file/d/1Zt56YFVbkKzBehbbrTUCMe9q5zNScuyZ/view
・・・にアップロードしておきました。 ダウンロードしてスライドモードでご覧ください。 ハーバード大学が75年の歳月をかけて幸福について270人の人生を追跡研究した結果・・・ 良好な人間関係が幸福だとわかったということでした。 まさに自分のセミナーでも同じ主旨のことを言ってます。 ![]() ![]() #
by gonsyo
| 2022-06-18 13:02
| ヒューマンスキル
山口新聞のリレーエッセーに載せてもらいました。 藤岡さん、他、関係者のみなさま、ありがとうございました!!
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by gonsyo
| 2022-04-27 20:05
| ヒューマンスキル
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